浮気心

天気の良い日は自転車に乗って通勤するのですが、時々ロードバイクに乗りヘルメットをかぶらずに自転車に乗って、しかも普通に信号無視をして走っていく人がいます。
速度を上げて追いついて、しばらくついて走っているとまた信号無視。

私の通勤途中の宿敵、電動アシスト付自転車に乗ったおばちゃんも同じように信号無視を繰り返し、坂道では圧倒的ハンディをもっているにもかかわらず、信号までアドバンテージを取られて何とか坂道の多い通勤ルートでデットヒートを繰り返し、勝利するのですがまじめに信号を守っている私がたまにバカらしくなるときがあります。

しかし、今回のロードバイクに乗った青年はちょっと違う。
というのも、信号無視どころか私のようにロードバイクに多少の劣等感を抱き、「ロードバイク欲しい病」にかかっているクロスバイク乗りの目線から見ると坂道が劇的に遅い!
後ろについて走っているとタイヤの空気も減っているように見える。
しかもチェーンの辺りから一漕ぎするたびに「ギコギコ」音がする。
しかもその自転車が私の憧れの「ピナレロ」とフレームに書いてあるではありませんか?

きっとその自転車のすごさを理解していないまま乗っているのではないでしょうか?
私は何気に想像力を高めて想像したのですが、その想像とは。

きっとその青年の親父が自転車を趣味としていたことがある。青年の親父さんの友達や同僚が自転車に乗っていて、財力に物を言わせて初心者にもかかわらずピナレロを買った。
しかしその青年の親父は自転車を長い間楽しめる趣味ではなかった。
そこで数年の月日が過ぎた。
青年は倉庫の片隅に誇りをかぶった自転車を見つける。
そして親父に自転車をもらう。
チェーンが錆付きメンテナンスもされていないピナレロ。
誇りをかぶりそして輝きを失ったロードバイク。
そうして乗っているのが私が今朝見たロードバイク乗りの青年だったのではないだろうか?

私は悲しかった。自転車を愛している私には悲しく見えた。
しかもこんな形で通勤途中の坂道でロードバイクに勝利するなんて。
ロードに多少のコンプレックスを抱いて、しかも毎朝電動アシスト付自転車と熾烈な競争をしている私が、あの憧れのピナレロに簡単に勝利するなんて。(注意、決してピナレロだから早いというわけではありません。(笑))

今朝の私のクロスバイクR3はすばらしかった。
電動アシスト付自転車のおばちゃんに楽勝で勝ったのだ。
昨日私はチェーンを磨き倒したからだ。

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スプロケの汚れを一つ一つ磨き愛情を込め掃除をしたのだった。
そんな愛情の詰まった自転車に「キコキコ」音のするロードバイクに負けるわけも無い。
それが50歳の親父でも体力の有り余っている青年が乗っているロードであろうが負ける気がしなかった。(笑)
強がっているが、実はそのロードバイクが欲しかった。
決してお金が無く買えないのではない。(ちょっと強がり)買おうと思ったら買える。
以前にお約束した大阪怖道7号線を攻略していないから買えないのだ。
でもちょっとだけ、「その自転車をもらってメンテナンスして怖道7号線を攻略したら」などと思ってしまうほどロードが欲しいのだと思ってしまった。

申し訳ない。昨日感謝と愛情表現を表してチェーンを磨き倒したはずなのに・・・・・・
大事にしようと改めて心から誓いました。
メンテナンスは大切です。
皆さんも愛車を大切にしましょうね!

自転車を愛してやまない方、したのポチをオネガイシマス。


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