どの家にも煮え切らない問題はあります。当然我が家にもあります。私は関東生まれ、妻は京都。当然育ちが違うから色々感覚の違いがあるのですが、大体の事は妻に合わせることが出来ますが、一つだけ譲れないことがあります。それは「すき焼きに麩を入れるか?」
皆さんのお家はどうですか?すき焼きの具材は何でしょうか?私はお肉にネギ、糸こんにゃく、豆腐、春菊とこれっくらいかな?しかし妻のすき焼きは具材は何でも良いというのですが、絶対的に「麩」を入れるというのです。
確かにご当地的な考え方があり個性は大切ですが、私は反対です。すき焼きに麩を入れると割り下が吸われてスカスカのパリパリのすき焼きになるじゃないですか?しかし妻は味が染みて麩が美味しいというのです。これじゃすき焼きじゃなく「麩鍋」だと思うのです。私と妻はこの件に関してはなぜか強力に頑固一徹になり、一歩も引きません。
そこで三重県の松坂に直接行って松阪牛のすき焼きを食べに行こうと言うことになり、行ってきました。松坂では”金銀海”と言われる御三家。和田金、牛銀、そして海津の3店舗ですが、牛銀は改装中、和田金は満席、海津のお店は予約が取れて一先ず安心でした。
なんとも豪勢な入口に、若干入るのを戸惑う感じの重厚感。
玄関もさすがな感じで、すき焼きの旨さを予想できる感じです。しかし値段が気になってきました。
お部屋から見えるお庭はご覧の通り、これは料亭のような高級感が半端ないような会計が恐ろしい感じでした。
仲居さんが持ってきてくれたお肉が、50半ばのおっさんにはきつそうな指しの入った高級お肉。確かにうまそうですが、今日のメインの課題はすき焼きのお麩論争の決着です。気を許してはいけません。
料理のすべてを仲居さんが手際よく料理してくれて、私たちは食べるだけ。結局お麩は入っていなかったのですが、恐るべし松坂牛。うまい、旨い、上手い、そして美味い。
いぁ~これは幾ら出しても問題ない感じになってきました。素敵な庭園と最高の肉。そして私好みのすき焼きの出来栄えに満喫!妻も納得かと思いきや・・・・・
お家ではお麩を入れて、年に2から3回くらいここに食べに来てその時はお麩抜きにしましょうとの事でした。なんだか負けたような感じがする。
全国でもすき焼きの料理の仕方、具材は様々なのですね。