ヒルクライムといっても天ヶ瀬ダムから宇治田原に向けての坂道は標高200~300mの山ですが、30数年ぶりの私と女性の妻には多少きついこともあります。
国道307号線の京田辺を抜けて枚方に入るあたりの坂道がひどい。
トラックが沢山走っていて私が先頭を走り、妻が後ろを走っていました。
多少私と間隔が空いていたのですが、後ろの方でクラクションがよく聞こえる。
トラックや車が鳴らしているようだった。
う~ん自転車は車道を走ってはいけないのかな?
まるで邪魔者扱いにされる自転車。
車に乗っているときは確かに自転車は邪魔でした。
しかし車道を走るものと考えていたので追い越せるところまで待ってから注意して追い越した。
しかし何度か妻がクラクションを鳴らされているといい加減腹が立つ!
俺に鳴らせよな!と思いながら走っていた。
妻を先頭に走らせ、様子を見る。
先方におばちゃんが自転車を降りて押しながら坂を上っている。
307号線のこのあたりはだらだらと坂が続き素人の私たちの太ももをいじめるのでありました。
そこで自転車を押して歩いているおばちゃん、すでに60は超えていそうなおばあちゃんとも言えるおばちゃんを追い越した。
すると後ろからチャリンチャリンと聞こえる。
なんと坂道の途中からいきなりおばちゃんは自転車に乗り私たちを追い越しに来たのだ!
妻も燃えた!私も燃えた。
私は引き離し、妻は追い越されそうになった。
デッドヒートは続いている。
後ろを振り向く。
かろうじて妻が勝利した。
おばちゃん自転車を降りてリタイア!
すごい試合だった。
その間車のクラクションが3回くらい鳴らされていた。
私は、やはり気分が悪かった。
そんな細い道やだらだらした坂を上ったり降りたりしながら無事に家に着いた。
妻とおばちゃんの話をしながら、トラックや車にクラクションを鳴らされて嫌じゃなかった?と妻に聞いてみた。
意外や意外、こんなふうに考える人もいるんだな~と感心しました。
なんと、妻はこう答えました。
「追い越すよ~って知らせてくれている、車の人が親切に思えた。」
私はそう考えることが出来る妻に脱帽しました。