関西地方は日曜日はあいにくの雨でした。
しかし天気予報では月曜日が晴れとの情報にサイクリング日和であることにニンマリしています。
私の妻は私より20歳も若く、そして心の中では「自転車では絶対に負けない」と言う考えが心の中からチラチラと垣間見えるのでありました。
最近はお休みの日は自転車でチョットしたエクササイズをしましょ!
と言っては連れ出して健康増進いつまでも若くあろうね!
などと言葉巧みに自転車に没頭させることを考えています。
「今日はどこに行くの?」
などとうれしそうに聞いてくる妻に、心の声は確実に悪意に満ち溢れた計画があるにもかかわらず、さぞ楽しそうに嘘はつかずに本当のことを言いました。
「今日は第二京阪の自転車道路を軽く流し、宇治まで行こうかと思っている」
決して嘘はついていません。
なぜならば・・・・その後に行く天ヶ瀬ダムの事は言ってないだけで、言わないのではありません。
後で言うのであって、今は言わないだけであります。
自転車道を走っているときは、多少のアップダウンもありますが快適に過ごしています。
途中木津川を越えるときなんかは、爽やかそうに笑顔で答えてくれる妻が愛しくて仕方がありません。
しかし妻は心の中では体力的に負けるわけに行かないと思っているはずです。
宇治に着く前に多少の上り坂もありましたが、年配のロードバイクの方が前を走っていたので後ろを着けていくような感じで走っていると、遅れを取ることも無く走れるのに心の中で多少の自信になりました。
しかし自転車は車道を走るべきものなのに、車目線は自転車を邪魔者扱いしていきます。
もっと全国的に啓発するべきだと思いますね!
「自転車は車道を走るものであると!」知らない人が多すぎますね。
途中普通の道路を走るのがはじめての妻は、多少一般車に怖さを感じながらそれでも楽しそうに走り、無事に宇治の駅に到着しました。
雰囲気のあるお茶屋さんの前で記念写真を取り、
有名な宇治の橋をゆっくりと走り、
風情を楽しみながら私も心の中から自転車って本当にいい乗り物だと感心していました。
特に車だと速度が速い分気が付かない事が沢山有りますね。
自転車だと何か興味のあるお店を見つけてから、立ち寄ろうかどうしようか?十分に考える余地が有りますが、車の場合は一瞬で判断しないと交通の妨げになり交通事故につながる可能性も出てきます。
自転車から降りて押しながら徒歩で街の中を散策することは大変いい経験でした。
宇治と言えばお茶!お茶を飲みながら茶団子を食べたいと言い、平等院辺りへ向かいました。
しかし平等院は入るのにお金がかかるみたいだからやめておこう、この先に天ヶ瀬ダムがあるから景色もいいし、もしかしたら紅葉も始まってるかもしれないよ!などと言葉巧みにお山に連れて行こうと誘惑の言葉を掛けるのでした。
そして、宇治の街並みを後にして我々は天ヶ瀬ダムに向けて自転車を走らせるのであります。
初めは緩やかな坂道です。
妻は弱音を吐きません。
なぜなら、私より若く体力がある事を心の中で確信しているからです。
私はその間違った自信をへし折ることが目的で、今後の夫婦生活にしっかりと縦の序列をわからせることが目的でもあるのです。
そして縦の序列、すなわち最近立場が危うくなってきた亭主の存在を存分にわかってもらう事は、全国の恐妻家に怯えている亭主の皆さんに少しでも役に立てばと・・・・
いぁいぁ少しいいすぎですが、とにかく簡単に言えばたまには俺もすごいんだぞ!
もしくは、「あなた素敵!」などとそれに近い類義語を言われてみたい。
ただそれだけの小さな男であるのでした。
次回は天ヶ瀬ダムに無事に到着するのですが・・・・・
天ヶ瀬ダムそれは私たちには素敵な場所でした。