今年の4月でピアノを始めて2年になります。それまで一度もピアノを弾いたこともなく、突然ベートヴェンのピアノソナタ月光を弾くと言った時の周りの驚きようは、今ではいい思い出です。4か月で楽譜すべて弾けるようになり、クオリティーを上げるのに今3年目になろうとしています。昨年の12月ごろから同じくベートヴェンの悲愴第二楽章を弾き始めています。これも難しい。楽譜を全く読めないので私なりの楽譜の読み方があります。それはYouTubeで光が鍵盤のどこを押せばいいのか教えてくれるチャンネルがあるのです。これがなければ楽譜が全く読めない私はもっと年月を費やすこととなったことでしょう。
今朝、何気なくYouTubeを見ていたら「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP」という番組にピアノの世界でも最も難しいカンパネルラという曲があります。それを漁師さんが7年間毎日8時間かけて練習して、さらにそれをピアニストの藤子ヘミングウェーさんに聞いてもらうという奇跡の企画がありました。
その漁師さんも私と同じでYouTubeを利用して指で覚えていたそうですが、私と全く同じことを言ってました。
*途中から弾けない
*指が勝手に動く
*1音1音YouTubeで音を拾い覚えていく
同じことを考え行動している人がいるんだ!と感心していましたが、漁師さんが弾いている曲を聴いて感動して涙がこぼれてきました。
私は難易度的にはカンパネルラより優しいレベルの月光や悲愴ですが、指が届かなかったり練習時間が確保できなかったり出来ないことの言い訳ばかりで自分を慰めていました。
しかし漁師さんの番組を見てただただ感動して今以上に練習を決意しました。
何よりすごいと感じたことは本番で弾けてしまうくらい指が覚えていることです。私はあがり症であり、誰かの前で指が震えずに弾けるとは思っていません。勝手に指が動くくらい練習を積み重ねてこそ本物なのでしょうね。