もともと何か目標があって、頑張ることが好きなのです。
はじめは弱いけど、少しずつ成長する。
そして、できなかったことができるようになるのが大好きである。
仕事もはじめは何もできないができるようになるにつれて、自分の責任が重くなってくる。
出来ないことが出来るようになる快感は何度味わってもいいし、力も入りやすい。
まだ自転車を買ったばかりの先月、家の近所の結構ダラダラと長い坂道。
自転車を買って、まだ3日目くらいのときに走りたかった坂道。
その時は、坂道の途中で足を付いただけではなく、自転車から降りてゼェゼェいったのだった。
そのうち体力付けて再度チャレンジしようと心に決めていた。
そんな坂道が沢山あるうちの一つ。
今朝、行ってきた。
しかもゼェゼェ言ったけど、心臓が口から出るほどではなかった。
嬉しかったし、克服した感じがした。
何だかこの感触が嬉しいのだ。
50歳なのだが、まだ鍛えることが出来る。
そして、成長しているような感じがする。
そして、いつもの通勤ルート途中にある坂道。
これも多少ゼェゼェ言うのだ。
以前に負けた坂を克服して勝ち誇った気分で、上っていた。
俺も成長しているんだ~、って感じで。
ふっと、後ろを見るとすごい勢いで女子高生が坂を上ってくる。
一生懸命逃げる。
なぜか女子高生に追いかけられると流石の私もプライドがあるのだ。
しかし追い詰められ、追い抜かされる。
心が折れ掛けた瞬間、横に並んだその自転車は今流行の電動自転車だった。
しかし電動と言えど負けることはいい気分ではない。
心の中で、電動だからと整理が付いた頃・・・・・
後ろから「シャカシャカ」と音が聞こえた。
一瞬で気が付いた。
「自転車だ」
ものすごい速度でしかもシッティングのまま軽快に抜いていった。
以前に車を運転中に見かけたカッコのいいロードバイクの若い青年だ。
一応追いかけたけど、かなうわけも無く諦めた。
以前と同じ場所を左にものすごい速度で曲がって消えた。
本物はこの坂をあのスピードで駆け上がっていくのか~
追い越される瞬間、彼の激しい呼吸の音は何も聞こえなかった。
私が苦労している坂道を彼は平坦な道を走るように平然と走って行ったのだ。
ショックだった。その日一日、痛感したのだった。
あのローディーのようになりたい。
強く感じたのだった。
まずは体重を落とそう。
まずは軽量化を進めて、体力を付けよう。
心肺機能を高めて心臓を強くしたい。
正直、若干高血圧気味の私に出来るのかな?
いぁ、いい機会だから彼を目標に頑張ってみたいと心に誓ったのであった。